PR

パソコンを起動すると勝手に海外のサイトが表示されるトラブル解決

修理事例

岐阜県各務原市 パソコン修理・パソコントラブル解決事例

パソコンを起動すると自動的にブラウザが開き英語の国際為替取引サイトが表示されてしまうトラブル

ウイルスに感染したかもしれないので診て欲しいとご依頼です。

電源をつけてパソコンを起動すると自動的にブラウザが起動して「XMTRA〇〇NG」というFXや原油取引、ゴールド取引など国際為替取引のサイト(英語版)が表示されてしまう状態となっていました。

このサイト自体に悪意のあるプログラムが仕込まれている様子はありませんでしたが、いわゆるアドウェアと呼ばれるタイプの迷惑ソフトが起動して自動的にサイトを表示していると思われます。

アプリケーションなどを確認していき、よくある迷惑ソフトは全てアンインストールしましたが症状は改善しません。起動時に自動的にアプリが起動することからスタートアップアプリを再度確認してみたのですが、迷惑ソフトらしきものはみつかりません。しかしながら「エクスプローラー」がスタートアップで起動していて、少々違和感あり…
エクスプローラーとはWindowsのファイル管理システムでファイルアクセスやコピー・移動・削除・起動などを感覚的に行えるグラフィカルユーザーインターフェースです。このエクスプローラーというアプリケーションはWindowsに欠かせないアプリケーションなので、タスクマネージャーにコレがあること自体には問題ないのですが、通常スタートアップで起動するものではないので違和感を感じた次第です。

タスクマネージャーからファイルの場所を表示してみたところファイルが配置されている場所が通常の「C:\Windows」直下ではありません。さらに違和感…「C:¥Windows」直下を確認してみるとそこにも「explorer.exe」がありました。Windowsに本来備わっている「エクスプローラー」と今回スタートアップで起動している「エクスプローラー」はどうも別物のようです。
エクスプローラーは先にも述べたとおりWindowsに欠かせないアプリケーションなので間違って削除してしまうとWindowsが壊れてしまうので、同じ症状でお困りでも安易に同じ処置をしないようにして欲しいのですが、スタートアップに設定されていた方のエクスプローラーの実行ファイルを削除したところ問題のブラウザ自動起動が改善されました。

アドウェアも年々巧妙になっているようですが、今回のアドウェアはWindowsの重要なプログラムであるエクスプローラーに成りすますことで駆除を免れるように仕込まれたものだったようです。
どのような経路でアドウェアが入り込んだのかまではわかりませんでしたが、ウイルス感染チェックでは異常検出なしを確認し、パソコンは問題なく使っていただける状態となりました。