岐阜県岐阜市 パソコン修理・パソコントラブル解決事例
ドライブの空き容量がなく保存ができないトラブル解決
ドライブがいっぱいで保存ができなくなったので何とかして欲しいとのご依頼です。
パソコンのトラブルが起こった際に「容量が足りないのが原因で」と言われることは結構あります。しかしながら実際に空き容量が足りないという状況にあったことはほとんどありません。10年くらい前までのパソコンであればノートパソコンでも市販のものはストレージ(HDD)容量が1TB程度あることが多く、画像や動画ファイルを大量に保存していない限りはドライブがいっぱいになることはないのです。
10年前のパソコンの場合は経年劣化によるHDDの故障が原因でトラブルになっていることの方が圧倒的に多いのですが、今回は珍しく本当にドライブがいっぱいになっていましたのでご紹介したいと思います。
パソコンはDELLのOptiPlex760。2008年10月発売なので15年以上前のパソコンです。
CPU:Celeron E1400。メモリ:2GB。ストレージはHDD:75GB。OSはWindows XP(2014年4月サポート終了)という仕様。
HDDの空き容量がほとんどない状態ではありましたが、お客様が作成したファイルの中には画像や動画のデータはほとんどなく大して容量を占有しているわけではありませんでした。
調べていくと「C:\Documents and Settings\User\Local Settings\Temp」が50GB程度の容量を占有していることが判明しました。
一般的にTempフォルダにはアプリケーションが一時的に使用するファイルが置かれ、アプリケーション終了時には削除されるものなのですが、アプリケーションが異常終了したときなどはファイル削除がされないことがあります。この場合は必要ない(ゴミ)ファイルとして残り続けてしまいます。
このフォルダは隠しファイル扱いとなっているため特別な操作をしない限りはユーザーから見えません。今回のお客様は不要なデータをご自身で定期的に削除されていたのですが、隠しフォルダにまでは気付かずゴミファイルが大量に溜まっている状態となっていました。1年やそこらでは問題にならない量のゴミファイルも15年間蓄積され続けた結果50GBという量にまで増えてしまったものと考えられます。
Excelファイルが保存できない、プリントができないなどの不具合があったそうですが、ゴミファイルを完全に削除して空き容量を確保したのちはどちらも問題が発生することはなく、トラブル解決となりました。