無料でできる!Windows 11/10で隣接しないパーティションを結合する簡単な方法
岐阜市パソコンサポートの田中です。
今回は隣接しないパーティションを結合する簡単な方法についてご紹介させていただきます。
使用するツール(アプリケーション)は無料(フリー)ソフトの「AOMEI Partition Assistant Standard」です。有料版(Professional)もありますが、パーティションの結合(マージ)は無料の範囲内でできるので安心して試してみてください。インストールしていることに不安を感じる方は作業後にアンインストールしても問題ありません。
隣接しないパーティションを結合したいと思う時とは?
容量の少ないHDDから容量の大きなSSDにクローン換装をする場合や、ドライブの容量が足りなくなったために容量の大きなストレージにクローンしてストレージを交換する場合に、デュプリケーターやクローンソフトなどを使用している方が多いと思います。
容量の少ないストレージから容量の大きなストレージにクローンした際に、特に何もしなければ下画像赤枠のようにディスクに「未割り当て」領域が発生します。
Cドライブ(通常Windowsが入っているドライブ)を拡張(大きく)したい場合、未割り当て領域と結合(マージ)すると簡単にドライブを拡張することができるのですが、Windowsデフォルトの「ディスクの管理」機能では隣り合っている(隣接)しているドライブしか結合することができません。
Windows10/11では、上画像のように「Cドライブ」と「未割り当て」の間に「回復パーティション」があり隣接しない状態になっている場合が多いため、このような問題に直面することがあります。
もちろんdiskpartコマンドを駆使することで同様のことを実現することは可能ですが、CUI(コマンド操作)に慣れていない方には難しく感じることでしょう。
今回は無料(フリー)ソフトを利用して隣り合っていないパーティションを簡単に結合してしまう方法を画像付きで紹介していきます。
AOMEI Partition Assistant Standard のダウンロード・インストール
先ずはクローン換装後のドライブでWindowsが起動している状態で、「AOMEI Partition Assistant Standard」をダウンロード・インストールしていきましょう。
ブラウザで「AOMEI」と検索すれば公式サイトがヒットしますので「AOMEIダウンロードセンター」が出てくると思います。これをクリックしてアクセスしていきましょう。
▼▼▼ 公式サイトのリンクはこちら ▼▼▼
https://www.aomei.jp/download.html
ダウンロードセンターを開くと上記のような画面になるかと思います。真ん中の「AOMEI Partition Assistant Standard」の無料ダウンロード(画像赤枠部分)をクリックしてください。
ブラウザによって画面は異なります(上記画像はMicrosoftEdgeです)が、ダウンロードしたファイルを開きましょう。
ユーザーアカウント制御の画面が表示されて「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」を選択してインストールを進めてください。
言語選択のポップアップが表示されるので「Japanese(日本語)」を選択して「OK」をクリック。
有料(Pro)版にアップグレードの案内が表示されるので「スキップ」をクリック。
「今すぐインストール」をクリックするとインストールが始まります。
暫く待っているとインストールが完了しますので。「今すぐ体験」をクリックして起動しましょう。
アプリケーションを起動するとまた有料版へのアップグレードの案内が表示されますが、赤丸部分の「✕」をクリックして閉じてください。
ドライブが暗号化されている場合の対処
AOMEI Partition Assistant Standard の画面を確認して、上記画像のようにCドライブに鍵マークがついていた場合は、次の作業を行って暗号化を解除しましょう。もし鍵のマークが出ていなかったら飛ばしてください。
鍵のマークはドライブが暗号化されていることを表しています。「そんなことしていない!」と思われた方もいると思いますが、Windows11/10では自動的に暗号化されている場合がありますのでご確認ください。
ドライブが暗号化されているとパーティションの操作ができないため、暗号化を解除しましょう。
ドライブの暗号化を解除する方法
「設定」を開き、左のリストから「プライバシーとセキュリティ」の項目をクリックしてください。
プライバシーとセキュリティ項目から「デバイスの暗号化」をクリック。
上画像のようにデバイスの暗号化のトグルボタンがオンになっていると思いますので、これをクリックしてオフに切り替えましょう。
デバイスの暗号化の無効化のポップアップが表示されるので「オフにする」をクリックして無効化しましょう。
この無効化作業には時間がかかります。
無効化作業が完了したらAOMEI Partition Assistant Standardを開いて、鍵のマークが消えていることを確認してください。
パーティションの結合(マージ)
いよいよ結合(マージ)の作業です。
結合したいドライブを選択(赤枠)して「詳細」(青枠)をクリックすると小項目が表示されるので「パーティションの結合」をクリックしましょう。
「パーティションを結合」の画面が表示されますので「未割り当て」にチェックを入れて「はい」(黄枠)をクリックしていきしょう。Cドライブ(青丸)には既にチェックが入っていると思いますが、これはそのままで大丈夫です。
Cドライブと未割り当てパーティションが結合されてCドライブの容量が増えているのが確認できると思います(青枠)。しかしながらこの表示は予約状況を表しており、実際はまだ結合は実施されていません。
画面左上の「適用」をクリックして実行していきましょう。
保留中の操作一覧が表示されますので、続行をクリックしていきましょう。
現在動いているシステムのパーティションを起動している状態のまま操作できないため、再起動しなければなりません。「再起動してWindows PEモードに入ります。」にチェックが入っていることを確認(赤丸)したら、「はい」(赤枠)をクリックして再起動しましょう。
パーティションの結合が終わると再起動しますので、Windowsを開いてディスク管理からパーティションが結合されれたことを確認しましょう。未割り当て領域がなくなり、Cドライブの容量が増えていたら結合(マージ)の成功です。
最後に
隣り合って(隣接して)いないパーティションの結合はいかがでしたか?意外と簡単にそして無料で作業を終えることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
ただし、パーティションの操作はひとつ間違えると大切なデータを失うことになります。必ずバックアップをとってから作業をおこなうように注意しましょう。
AOMEI Partition Assistant Standardは作業が終わったらアンインストールしても問題ありません。アンインストールする際にも有料版の購入案内がありますが無視しても全く問題ありません。