パソコンサポートの田中です。
今回は富士通の液晶一体型デスクトップパソコン「富士通 FMV ESPRIMO WH77/S FMVW77SB」の分解・SSD換装のご紹介です。
FMV ESPRIMO WH77/S FMVW77SB分解
FMVW77SBは2014年11月に発売されたモデルで、独自の変形機構「アジャストスライダー」によりベーシックスタイル、タッチスタイル、ペンスタイルの3つのスタイルへの切り替えが可能という変わり種機能を搭載しています。
スペックは当時としては大変高性能で、当時世界初の「インテル RealSense 3Dカメラ『Front F200』」を搭載。深度情報を検出する3Dカメラで、顔認証やハンドジェスチャーによるパソコン操作に対応するなどの特徴がある他、CPUが「Core i7 4712MQ」、メモリーが8GB、ストレージが2TB HDD、光学ドライブがブルーレイ。OSは64bit版「Windows 8.1 Update」という豪華な初期仕様となっています。
背面パネルのネジ等の取り外し
アジャストスライダーで絶妙な動きをしてくれるのですが、背面に向けてしまえばそんなに難しく考える必要はありません。赤丸のネジを11カ所、黄丸のネジを1カ所外していきます。
FMV ESPRIMO WH77/S FMVW77SB メモリ増設
先ほどの黄丸のネジを外してカバーを取り外すとメモリにアクセスできます。メモリの増設は非常に簡単ですね。メモリのタイプはDDR3L(PC3L-12800)となります。デスクトップと言っても一体型なのでメモリはノートパソコンと同タイプとなります。
背面カバーの取り外し、ハードディスク交換、SSD換装
接合部分の隙間にピックなどを差し込みながら背面カバーを取り外していきますが、1カ所ケーブルがついていますので勢いよく外さないように注意してください。
赤丸部分にケーブルの端子がありますので取り外してからカバーを取り外しましょう。
黄丸部分が3.5inchのハードディスク(HDD)となります。わかりづらいと思いますが斜めに取り付けられています。SATAケーブルとカバーの4カ所のネジを外してHDDを取り外しましょう。
SSDは2.5inchになるので両面テープなどで固定しておきましょう。
最後に
今回は独自の変形機構がありましたが比較的簡単な分解作業となりました。10年前のパソコンでWindows11推奨スペックではありませんが、アジャストスライダーや大型液晶のタッチパネルが気に入っている方であれば、SSD換装やメモリの増設などのメンテナンスをして使用していくのも良いかもしれません。
最後に分解・部品交換などは自己責任でお願いします。自信のない方は専門家に相談することをおすすめします。